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ケイは明るく社交的で、英語は片言のボディランゲージが多かったが、誰とでもすぐ友達になれ、彼はいつも友人に囲まれていた。僕はどちらかと言えば、内向的な性格で、そんな彼が羨ましいと思っていた。
「俺たちって何か似てるよな。アオイちゃんと逢ってまだ間もないけど、昔から友達だったような気がしてくるよ」
いつだったか、ケイがそんな風に言ってくれたことが嬉しかった。彼のビザももうすぐ切れるので、だったら一緒に思い出作りに旅に出ようと、提案したのは、ケイだった。
北島と南島の二つの島から成り立つニュージーランドの南の都市、クイーンズタウンに降り立ったのは、一昨日。僕らはそこで、レンタカーを借り、観光地を回り、南島最大の都市、クライストチャーチを目指している。こんな時のために、インターナショナルライセンス(国際免許証)を取っておいて良かった。僕らは交代で運転をしながら、気ままな旅を始めた。
今向かっている観光地は、テカポ。南島の真ん中位に位置する町だ。白青濁色の湖が有名で、ルピナスという、青紫や桃色の、藤の花を逆さにしたような形状の花が、大きな湖に周りに咲き誇る。
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