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やがてそれに満足すると、今度は駆と小夏の手を交互に握り始めた。
「いやぁ、東京からわざわざ届けに来てくれたなんて! 郵送でも良かったのにわざわざ申し訳ない。母さん、酒あるか! あ、どうぞ汚いところですが上がってください」
訳がわからず戸惑っている中で、駆がようやく口に出した。
「あの、そのプレゼントって……」
「あぁ、うちのすぐ前で拾って、誰も近所に持ち主がいないから東京に持って行ったんですけどね、その後で隣の柳田さんの孫のだってわかりまして。プレゼントを預けたラーメン屋に連絡しようにも場所がわからなくて、困り果てていたところだったんですよ」
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