第一話

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  「だって直哉、一か月前、子猫拾ったでしょ? でも、あのチビ猫、居なくなってしまって、飼いそびれたでしょ? だから、子猫の代わりに、オレを飼って貰おうと思って! オレが、子猫の代わりのプレゼントなんだ」  にっこり、向日葵の笑顔をこぼして微笑んだまりなを見て、直哉は愕然とした。  子猫の代わりに、人間なんか飼えるか――と。  さてさて。とんだ着払いのプレゼントを受け取ってしまった直哉。  彼の不幸――じゃなくて、幸せな日々は、今日これから始まるのです。  彼のその後の続きが気になる方は、ぜひ、東京都内にある、オンボロアパート、しあわせ荘、一階二号室の高山家を覗いてみてください。  素敵なお話が、あなたを待っていますから――・・・・ -完-
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