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「あっ、奥村さん、もう、無理です」
さっきよりも強く感じてしまう。
指先が円を描いている。
逃れようにもしっかりと抱きしめられて動けない。
「私は、はてたって、さすがに、こすりつけるだけでいくのは難しいな」
奥村さんが動きを止めた。
「今日はここまでだ、ちょうど25分ほど経っているはずだ」
深いため息をついた。
「これは、俺の方が過酷かもしれない。お前、すげーいい匂いする。やばい」
奥村さんは、自分の服を持って部屋から出て行った。
私は、深呼吸した。
今日は、最後まではなかった。次だろうか。
私の胸に触れた手は、奥村さんの物でもあり教授の物でもあった。
教授は、こんな風にして、奥さんに触れたのだ。私とそう年の変わらない奥さんに。
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