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「教授の趣味だ。始めるぞ」
奥村さんは砂時計を置き直した。
私は、掛かっている布団を、内側から強くつかんだ。
奥村さんが布団をめくろうとする。手に力を入れて抵抗する。
「別にいい」
足元から捲り上げられた。どう隠そうかと慌てて、手が緩んだすきにはぎ取られた。
仕方なく両手で顔を隠した。
奥村さんは何も言わない。でもきっと見られている。
「悪い……一瞬、手順が飛んだ……始めるな……」
次は何をされる?
ベッドが軋んだ。奥村さんは私の太もものあたりに跨がった。全身が強ばる。体重はかけてこない。
両方の胸に、同時に手が触れた。
ただ揉まれている。力加減には変化があるが、本当にただ揉まれている。
「なんともいえん。他人のフェチも楽しめるもんだな……」
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