3日目

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 もうすぐ23時になる。  眠気はある。  それなのに、寝付けない。  奥村さんにとうとう、全裸をみられてしまった。  どうせ、あちこち触られているのだから……  どう言い聞かせても、恥ずかしさがよみがえる。  私は砂時計をみた。砂が落ちきっている。  明かりを完全に消した。  暗闇で目を閉じると、体の疲れに意識がむいた。  しばらく眠っていた。奥村さんが入ってくる気配で目を覚ました。  何時なのかわからない。  ちょうど、奥村さんが横になる側に背を向けていた。  背中に、体温が触れる。呼吸の音が聞こえてくる。  頭を撫でられる。  その手の優しさが、普段の奥村さんのイメージとは、かけ離れている。  寝ていると思われているはずだ。動くわけにはいかない。  奥村さんは、ただ、頭をなで続ける。  ペットのように思われているのかもしれない。 「あんな変態の、どこがいいんだ?」  問いかけられた。  起きているのがばれてる?  変態って、教授のこと?  戸惑っているうちに、奥村さんの寝息が聞こえ始めた。  
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