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「みーんな貴女に興味があるのよ」 そんな。じゃあどうして皆話しかけてくれないの。私はもっと皆と仲良くしたいのに。 「高嶺の花とでも思っているんじゃないかしら?貴女美人だから」 「それは、まぁそうかもしれないけど」 「謙遜しないんだ」 ふふん。と鼻で笑われてしまった。 「でも瑠璃だって綺麗だと思うわ。髪も綺麗だし、背だって私より高くて脚も長いし」 「……ありがとう……」 珍しく照れ臭そうに顔を少し赤らめて御礼を言うルリ。こんな顔も彼女はするのかと思って珍しいものを見た気がして少し得した気持ちになった。 「皆切っ掛けが欲しいだけ。切っ掛けさえあればきっともっと仲良くなれるよ」 「そんなものなの?」 「そう。私と貴女を繋いだ切っ掛けはアレ」 瑠璃はクラスの他の子と楽しそうに話している未来の方を指差した。なるほどと納得してしまう。確かに彼女が私と瑠璃を引き合わした。でもだとしたら、 「私と未来と、もしくは未来と瑠璃の切っ掛けは?」 ふーむ。と考えるしぐさを取る瑠璃。顎に手を当てて片方の手で肘を抱えるしぐさが名探偵のように見えた。そしてその名探偵が出した答えは。 「未来にでも聞きましょうか」 だった。名探偵ではなかったようだ。
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