今川竜王丸誕生

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「殿! 赤子が目をお開けになりました! 男の子です。ご嫡男に御座います!」 「おお男の子か! 良くやった。良くやったぞ!」 見知らぬ男性と女性が喜んでいる。 男性の方は教科書で見た貴族の様な服装だった。 (なんで喜んでるんだ?というかここはどこだ?てか目は見えにくいけどうっすら見えた手は小さいし赤いしこれだけ人が喜んでるということは俺は赤ん坊になったのか?生まれ変わったのか? ) 状況が分からず混乱している中赤ん坊になった俺に向かって 「良し。お主は今日から龍王丸。今川龍王丸じゃ!」 今川。今川という言葉に耳を疑った。 (今川?今川って今川義元とかの今川か? てか龍王丸ってなんだ結構カッコ良い名前じゃんって今はそういう問題じゃねぇ!どういうことだ?分からない全然分からない。) 次々と情報が入って来て理解出来ない中部屋に僧侶が入って来た。 「義元様ご嫡男誕生と聞き馳せ参じました。」 「おお雪斎良く来た。見よ龍王丸じゃ。儂の息子じゃ。」 義元様。僧侶が放ったこの一言により自分が誰になったのか理解出来た。 今川義元の嫡男と言ったら一人しかいない少なくとも俺にはこの名前以外思いつかない。今川氏真、俺は今川氏真に生まれ変わったんだ。
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