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気が付いたら、知らないところを走ってました。
水玉で転けて、雨は容赦なく攻撃してくるです。
「何も言わない、メルは悪い子です」
そう呟いた、その時。
「そんな事ないよ」
「まりりん? 追いかけて来たですか?」
声がしたのでそちらへと顔を上げるとそこでは、まりりんが傘をさして待ってたです。
「私、知ってたよ。メルが私達の知らない所で泣いてるの……メルも抱え込んでるじゃんってね」
まりりんは、しゃがみこみながらそう言いました。
優しい眼差しが、私を見詰めるですぅ。
「知ってた、ですか?」
「私、一人で抱え込む人に言われても全然嬉しくないよ。だから、無理しなくて良いから。嫌いになんてならないから。……だから、辛かったら頼ってよ、ね?」
まりりんは、急に真剣な表情へと変わりました。
そして、また優しい顔に戻るんですよ。
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