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『ごめんね。こんなに苦労かけて。お父さんが居ればもっと良い暮らしさせてあげられたのに』
『ううん。僕は母さんが居ればそれで平気。それよりも、母さん。そんなに無理して働かなくてもいいのに。僕中学出たら働くよ?』
『何バカなこといってるの!!碧はお母さんと違って頭も良いんだから!!ちゃんと大学まで行きなさい!!』
『そんなのいいって。……僕にとっては母さんの方が大切だよ!!僕、これ以上母さんが苦しむの……見たくない……』
『碧。貴方は本当に優しい子ね。見た目だけでなくて、中身までお父さんにそっくり』
『お父さんって言わないで!!僕等を残して死んだお父さんなんか僕は大っ嫌い!!!そんな人に似たくない!!!』
『そうだよね。ごめんね。』
『謝らないで?僕は母さんがいたらそれだけでいいんだから』
『ありがとう。碧』
『ほら?後ろ向いて?湿布はってあげるから?マッサージもしてあげるね。あっ!そうだ!今日ね頑張ってねハンバーグにチーズ入れてみたよ?ちょっと贅沢しすぎかなとも思ったけど、母さん最近あんまりご飯食べてないでしょ?だから頑張ったんだ!』
『ありがとうね。碧。お母さん。碧が息子で本当に幸せよ』
『そんなの……当然だよ。たった二人の家族なんだから』
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