<chapter4 愛と憎しみ-love and hatred->

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それから仲良くなって、一緒に帰ったり、勉強をしたり、生徒会したり、付き合い出したり。いつしか、母さんへの愛よりも、アオちゃんへの愛の方がずっとずっと大きくなってた。 でね?憎しみは捨てることにした。でも、アオちゃんのお父さん ううん。僕のお父さんでもあったね。に出会ってそれまでの憎しみがまた大きくなってしまった。憎しみのその相手がまさか恋人のお父さんなんてな…… アオちゃんと僕は、ううん。蒼と僕は運命じゃなくて、宿命で繋がれてたんだ 名前も読み方は“アオ”と“アオ”だしね やっぱり父親は憎くて殺したかった。でもそうしたら蒼が悲しんでしまう。そんなことしたくなかった。でもお母さんを苦しめて、お母さんが助けを求めたのにその手を取らなかった父親を許せるほど、僕の憎悪は小さくなかった。 だから決めた。蒼に恨まれれば、僕の事を恨んでくれれば、蒼は自分を責めることはない。 あんな男に騙された。もう許さないと憎んでくれれば父を家族を守ったと思えるんじゃないかなって あとはトキちゃんに聞いた通りだと思うよ?蒼が僕を殺してしまっても正当防衛になるように、僕が快楽殺人鬼の真似事をしたサイコパスな斬り裂き魔であればきっと罪に問われる事はない でも結局こうやって手紙を残してしまえば君は自分を責めちゃうよね。蒼は優しいから…… ごめんね。最後にこんなこと遺して。こんなものを背負わせてしまって。
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