<chapter4 愛と憎しみ-love and hatred->

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蒼は手紙をくしゃくしゃにして涙を流していた。 「わからない。わからないよ。一体何が正しかったの?どうしてこんなに残酷な宿命を背負ってしまったの?」 「ちゃんと、最後までみた?」 「見たわよ!!!」 「そう。だったらミドリ最後になんて書いてあった?」 「こんなもの遺してごめんって。背負わせてしまってごめんって」 朱鷺は手紙を指差す。 「やっぱりちゃんと読んでないのね。あんたの握ってるそれ。アタシからは見えてるけど裏にまだ何か書いてるわよ」 朱鷺の言葉の通り、まだ続きがあった。 『 でもありがとうね。 ちょっとでも恋人でいてくれて。幸せだったよ。 宿命は変えられないけれど、蒼と恋人になれる運命は勝ち取れた。それは本当に幸せだったよ じゃあね 僕の愛するアオちゃん。僕の愛する妹の蒼。もう一人の妹、亜衣と仲良くするんだよ?』
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