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只野はいつしか記憶と夢がごっちゃになって行った。
夢の中の出来事が本当なのか?
記憶があいまいになって行ったのだ。
これも、不眠の影響だろう。
自分が今まで気付いてきたモノを簡単には捨て去れない。
只野は夜中眠ることができなくなって行った。
代わりに昼間に浅い眠りを繰り返す。
日が昇っていると少しだけ安心できるのだ。
こうして昼夜逆転の生活が始まっていったのだった。
朝、子どもたちを起こし送り出してから、横になる。
その後うとうとして時間が過ぎていく。
気づけば夕方。
そんな生活だ。
一家で行っていたゲームも、飽きが来たのかそれぞれスマホゲームに移行していた。
只野はスマホではないのでゲームをすることもなかくなって行った。
こうして家族の時間も失われていったのだった。
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