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それからというもの
百合花が町に用事があるたびに
美里に会いに行ったり
逆に美里が仕事休みの時は
遊びに行くことが多くなった。
一緒に食事や買い物に出掛けたり
山で1日中遊んだりしていた。
ある日、百合花が
「お芝居を見たい!」と言ったので
隣町にある劇場へ見に行くことにした。
劇場へ行ってみると
入り口の壁には現在公演されている
恋愛物や時代劇・喜劇など
色々な演目のポスターが
ずらりと貼ってあった。
百合花が「このやつが見たい!」
と言ってポスターを指さしたので
それを見ることにした。
内容はどたばた家族の日常を描いたお話で
二人は沢山笑いながら、劇を楽しんだ。
芝居が終わって
「とても面白かった!
あたしもあんな風に
役者さんとかしてみたいな!
やっぱり、来世に期待するしかないなー
ミッちゃん!ボートの時もだけど
また、お願い聞いてくれてありがとう。」
「いいえ、こちらこそ楽しんでもらえて
なによりだわ。
生まれかわって役者さんになった
ゆりちゃんの劇も見てみたいな~
私は生まれかわったら・・・・
ピアノを弾く人になってもいいのかもね。
子供の時に習っていたけどさ~
最近になってから新しい趣味として
またピアノ弾いてみようかな?
って思ってたりするんだ。」
「そうなんだ!確かにミッちゃんって
ピアノ弾けそうだもん。こんど聞かせてね!」
楽しく話しをしながら道を歩いていたが
少し疲れたので公園のベンチに座った。
すると美里が百合花の顔をみて
「ゆりちゃんの唇ってぷっくりしてて
柔らかそう・・・・・・ふれてみたい。
それに目が茶色くて見つめていると
吸い込まれそう・・・・。」
と言った。
それを聞いた百合花は何かを察したのか
「遠回りじゃなくて素直にいいなよ。
あたしはしてもいいよ。」
微笑みながら美里に
ちゅっとキスをする仕草をした。
恥ずかしがりながら美里は
「それじゃ、お言葉に甘えて。」
と言って唇を近づけた。
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