第3章 夏祭り

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ある日、涼しさを求めて美里が山に来た。 その時に夏祭りのことを聞いた百合花は 「お祭り一緒に行きたい! 実はあたし、お祭りに行ったことないの。 「毎年山の上からでも花火みれるし 人混みなんて最悪だぜ。 昔かーちゃんと行っていいことなかったから 下の祭りは行くもんじゃない。」 ってとーちゃんが言ってたから ずっと山の上から見てたんだよねー だから凄く気になるんだ!!」 興味の目を輝かせていると 「わかった!じゃあ一緒に行こうよ! 私もお祭り楽しみだから 喜んでくれたらいいな!」 約束をしてから 2人はお祭りという楽しみのために 毎日それぞれの仕事を頑張っていた。 そして、待ちに待った 夏祭りの日がやってきた! 前もって役場の前で待ち合わせをして 当日、約束の時間ぴったりに合流した。 祭りということもあり 美里は、母が大事にしていた 金魚の柄の浴衣を着ていた。 百合花はワンピースを着ていたが 周りの人や美里の浴衣を姿を見て 申し訳なさそうに呟いた。 「ごめんね。あたし浴衣持ってないから お気に入りの夏ワンピース来てきたよ。」 (お祭りなのに浴衣を着ていないのは ダメなことなのかなーそれなら ミッちゃんに悪いことしたの?) そう思った百合花は下を向いてしまった。 「別に必ず浴衣をきていかなきゃ いけないって決まりはは無いんだから 全然気にしなくていいよ。 それに、その百合柄のワンピース凄く 可愛いしゆりちゃんにぴったりだよ!」 「そうなんだ!必ずじゃないんだね。 そして、ありがとう! ミッちゃんも浴衣凄く似合ってるよ!」 「こちらこそ褒めてくれてありがとう! それじゃ、お祭り行こうか!」 「うん!楽しもうね!」 楽しく話をしながら2人は手を繋いで 屋台の方へ歩いていった。
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