25人が本棚に入れています
本棚に追加
百合花は玉を込めた銃を片手で軽々と持ち
狙いを定め引き金を引いた。
発砲音とともに景品が次々と雪崩のように
床へ落ちていく様子を
周りの人が驚きながら見ていた。
店のおじさんも百合花の腕前に
開いた口が塞がらなかった。
美里は指輪に狙いを定めるが
とても難しく打っても掠れてしまうだけで
指輪を諦めようかと思ったけれど
大好きなゆりちゃんのためならと思って
最後の一発に気持ちを込めて狙いを定めて
打ったら・・・・・・
指輪に当たって床に落ちたのだ。
「やったー!指輪とった!」
美里は喜んでガッツポーズをする。
その隣で百合花は
「ま、こんなもんだよねー
高級品が沢山貰えてよかった!」
ニコニコしながら
自分の結果に満足していた。
「いや~二人は凄いね!
本当に素晴らしいよ!おじさん感動した!
ほら景品持って帰りな!」
涙を流しながら景品を渡してくれた
おじさんにお礼を言って
2人は射的屋を後にした。
「ゆりちゃんすごいいっぱいとれて凄いね!
射的が得意だったなんて知らなかったよ」
「家におもちゃの銃があるから
暇潰しに木の実とか石を的にして
射的遊びをしてるんだよ。
てか、ミッちゃんは収穫あったの?
自分のことに集中しすぎてミッちゃんが
何取ったのか見てなかったよ。」
「なるほどね。だから上手なのか・・・・・
私も景品とれたよ!ちなみに秘密。」
二人は話をしながら
屋台を見て周りヨーヨーを釣って
おいしい食べ物を買って祭りを楽しんだ。
それから花火を見るために
会場から少し離れた小高い丘に移動した。
最初のコメントを投稿しよう!