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第1章 2人の出会い
夕暮れ時、町の大通りは
沢山の人でいっぱいだった。
きっと、夕飯の買い物に来た人や
仕事終わりの人たちだろう。
その人混みの中に、大きな袋と籠を持って
歩いている女の子がいた。
その子の名前は牧之原百合花。
百合花は近くの山の頂上に住んでいて
毎日買い物に来ることができず
たまに町へ行った時に沢山買い物をしている。
10才の時に母が家を出て
5年前に父を亡くし
今はお供の犬・ロバ、そして家畜たちと
山の上で暮らしています。
「こんなに物を買うなら
ドンチャン連れてくれば良かった。
まさか特売をしてるだなんて
聞いてなかったんだもん。」
百合花はぼやきながら家路を急いでいた。
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