第1章 2人の出会い

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ドンチャンとはお供のロバのことで 荷物を乗せるためにいつも連れてきている。しかし、今回は少しの買い物を 予定してたので家においてきた。 それを後悔しながら階段を降りようとした時荷物の重さでバランスを崩してしまい 百合花は階段から転げ落ちてしまった。 「いったーい!ドンチャンとか階段とか ・・・・ほんと今日は最悪だわ!」 そう言ってなんとか立とうとしたけれど 酷い怪我をしていたので立つことが 出来ませんでした。 百合花は急に悲しくなって、 真後ろの家の壁にもたれながら 「ああ、このままあたしは山に帰れず 行き倒れで死んでしまうのね。 さようならお山さんドンチャン・ぽち そして、家畜たち・・・・今までありがとう。」 涙目で山の方を見つめながら呟いた。
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