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すると
「あなた、酷い怪我してるね。
大丈夫?って感じでもなさそう・・・。
あなたが今、もたれてる家は
私の家だからつれていくわ。
早く手当てしなきゃいけないもの。」
誰かに声を掛けられたので
百合花は顔をあげると
そこには役場の職員の格好をした
同い年くらいの女の子が立っていた。
「じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔します。」
百合花は助けてくれた女の子に
おんぶされながら家に行った。
そして、家にあがると奥の部屋から
男の人が出てきて、百合花を見るなり
「ゆりちゃん久しぶり!
あれ、よくみたら足を怪我しているんだね。
この足じゃ山には帰れそうにないから
治るまで家にいなさい。
ミッちゃん、面倒みてあげるんだぞ。
それと、未だに電話線を引けなくてごめんね。
急いでなんとかするから。」
と言いった。
百合花は驚きながら
「え!ここ町長さん家だったんだ・・・・。
お久しぶりです!怪我してるけど元気だよ!
それから、治るまでお世話になります。
それに電話線のことは、急がなくても
あたしが生きている間に
そこをなんとかお願いしますね。」
お願いしますと手を合わせながら
そのまま雑談を始めた。
2人のやりとりを見て美里は
びっくりしていた。
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