Happy birthday dear U

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Happy birthday dear U

「……っ……俺のピアス、好きだよね、悠」   大きく脚を開かされた状態で、 抱き合うようにして貫かれる。 「ん……すき……だいすき……あっ……」  ぎゅっとリョウの首筋に抱きついて、彼の耳朶にある瞳と同じ蒼い色のピアスにくちびるを寄せて、子猫がミルクをなめるように悠はリョウの耳朶をちろちろとなめる。 「……っこら、……っ」  ナカに含んだリョウのものがぐっ、と質量が増した 「んっ…… ぁ……っだって……」  すごい、キレイなんだもん…… 「ねぇ、悠。今日もう一つプレゼントあるんだけど……」 「あっ……も、プレゼント、もらっ……た……っ」  十代の悠にも馴染むデザインだけれど、きっとすごく高価な時計。 「うん……もう一つもらってもらいたい……イイ?」 「え……っ……なに……?」  とても美味しいディナーのあと、キラキラ綺麗な夜景の見えるホテルの最上階。プレゼントに感激したあと、二人でバスルームに向かった。ジャグジーの付いたバスの中で全身洗われていると、ぬる……と彼の硬いものが挿入された。これ以上ないほど甘く優しく突き上げられて、うんと気持ちよく達したところで抱き上げられて部屋に戻ると冷えたシャンパンとサプライズのケーキ。18歳の誕生日にシャンパンはちょっと早いけれど少しだけね。と冷えたフルートグラスに注がれた。でもフルートグラスから悠がシャンパンを飲むことはなかった。  ベッドの端に並んで座ると、口移しで少しずつ芳醇な香りの酒を悠の口にゆっくりと流し込む。二人の舌でゆっくり味わうシャンパンに頭の奥まで蕩けそうだった。     あんまりくらくらするので縋るようにリョウの首に腕を回すと、いつの間にかバスローブの紐が解かれていた。 ローブを肩からするりと落とされたと思ったときにはもう柔らかいベッドに沈んで、一度バスルームで彼のものを受け入れた柔らかい秘処にもう一度リョウのものが入ってきた……そして、何度も愛を交わし合って、冒頭のセリフに戻る。 「もう一つプレゼント用意してたんだ……開けてみて」  躯を繋げたまま、枕の下から小箱を取り出して悠に渡す。 「あっ……待っ……リョ、 ウ……さ……あけらんな…… ぃ……っん」  繋がったままだと、小箱を開けられないという悠の手にリョウを指先を添えるとするり、と小箱のリボンを解いて、箱を開けた。 「え……これ……」  箱の中身を見て悠は驚いた声を上げる。 「うん。俺とお揃いのピアス」  中に深い海のいろをしたピアスが1つ。 「…… でも、俺ピアスの穴、開いてな……っんあ……ま……っ動かない、で……っ」  ずくすぐとリョウのペニスを内壁に擦り付けるように動かれては肝心なことが話せない。 「んー、知ってるよ」  快楽で上手く言葉が紡げなくても年上の男は悠が言いたかったことを違わず理解したらしい。 「だったら、なんで……っあ……」  ピアスホールがない自分には無駄な贈り物だと快楽の海から悠が必死に訴えると。 「うん。だからね、悠……」  男はとびきり艶かしい声で。 「俺に、悠のピアスホール開けさせて……」  驚いて思わず悠が目を見開くと、見惚れてしまうほど恍惚とした表情を浮かべたリョウがいた。 「え……っ? 開け……? っんんっ」 「ねぇ、いいよね? 俺にココに穴開けさせてよ……」  とろとろに溶かした蜜をたっぷり含んだような声で悠の耳をべろりと舐めた。 「ひ……っああっ」  耳朶の皮膚は更に薄いため殊更悠は感じやすかった。 「あっ……で……でも怖いっ……」  その目は快楽と不安で濡れていたが、僅かに、ほんの僅かにだが熱がこもっていた。 「大丈夫……俺に任せて?」  うんと気持ちよく、あけてあげる。  悪魔の誘惑のようなリョウの声。  ずくずくと甘く躯の奥を膨れ上がったペニスの先で突かれる感覚は、何処かピアスホールを開ける行為と重なるようで悠の躯はぶるりと震えた。 「い……痛くしないなら……っ」   瞳が濡れて蕩けているのを確認して、リョウはベッドの脇のチェストの上に予めこっそり用意しておいたピアスホールを開けるためのニードルとジェル状の消毒液の入ったボトルを手に取った。 「え……い……今開けるの………ひぁ?!」 「今なら一番気持ちいい時に開けられるよ……」  そう言って悠の耳に消毒のジェルを塗ったものだから、その冷たさに悠は思わず声を上げた。  そして、そのままニードルで開けられるのだろうと覚悟を決めて悠は躯を強張らせたが。 「あっ……あぁっ……ん」  耳に痛みは襲ってこなくて、ぐちゃぐちゃと最奥を掻き回された。  ぐり、と何度も気持ちいいところを擦られる。  リョウの上に座って抱き合う体勢なので、胸にも触りやすいようで、左の乳首を強く吸われて悠の頭の中は真っ白になった。  そのままずくずく気持ちいいところを沢山突かれて 「あっ……も、だめっ……イく……っ」 そう悠が口走ったときだった。  ぶつ、と何かが破れるような音がして、耳に燃えるような熱さを感じた。  どうしようもなく感じるとろとろに溶けた粘膜をパンパンに張り詰めたペニスの先で抉られて、ニードルでも同時に薄い耳朶を貫かれ 「うぁぁぁ………っ」  今まで出したことのないような大きな声を出して悠は達してしまった。 「ひっ……ん」  気持ち良くて、耳が熱くて、おかしくなりそうな悠の耳から素早くニードルが抜かれた。 「……っく……すご……悠の顔、やらしい……っぅあ……」  同時に躯の奥にリョウの熱いものが注ぎ込まれて、全身がひくひくと快楽のあまり痙攣した。 「………んっ」  奥に出された甘い余韻に震えていると、するりとピアスが開いた穴に嵌められた。 「ファーストピアスにしても、大丈夫なように作ってもらったやつだから」 と言って汗でしっとり濡れた悠の前髪を掻き分けて、綺麗な白いおでこにキスを落とす。 「……っすごい、ジンジンするんですけど……」  悠が唇を尖らせて抗議すると 「でも、めちゃくちゃよかっただろ」 と、リョウは不敵な笑みを見せた。  悠の耳にはリョウのピアスと彼の瞳と同じいろのピアスが美しくきらめいた。 end
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