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え、ボクの誓いの文言は何かって? そんなの判り切ってるじゃないか。
『ボクは蛍光ちゃんを永遠にボクだけの物にする。彼女が他の誰かに目を向けることは許さない。代わりにボクは、己のすべてを賭けて蛍光ちゃんを守る。彼女に降りかかる万障を取り除き、一生涯愛することを誓う』
この誓いが天に通じれば、八百万の神々がボクに力を貸してくれるだろう。
そうすれば君は永遠に……
「はいっ、私からもプレゼント!」
「えっ」
すぽっと何かがはめ込まれた、と同時に両耳が温かさに包まれる。
気づけばモフモフの黒い耳当てが顔の両側に収まっていた。
「イヤーマフ、可愛いでしょ? 六条くん絶対持ってないと思って!」
「あ……ありがとう」
ちょっと女の子みたいで恥ずかしい。
「実はね、さっきお年玉で買ったの。買いたてのホヤホヤだよっ?」
知ってる。来る途中の雑貨屋で君がこれを買ったときは、ラッピングをしなかったからてっきり自分用なんだと思ってた。
でもペロッと舌を出す君があんまりお茶目だから、ボクの頬も自然に緩んでしまう。
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