第十楽章+寂しかったから

18/35
前へ
/292ページ
次へ
『…これかね?』 "リオウに似合いそうだな"と思っていた、キスクレアのような色の花を所々に落としたドレスを取り出したリオウ。 光沢を返すひかり色のパンツがセットになっているようで、それぞれのハンガーを外し、ドレスを眺めます 透け素材のシフォン袖を優しく持ったリオウは、自身へ添わせると―… 『…ふふ、似合うかね?』 と、ヴィラへ、向き直しました。 『………とても』 『おお、似合うぜリオウ』 ふたりに褒められたのが嬉しかったのか、笑顔を見せたリオウ。 『じゃあ、貰おうかな…そうだなあ』 …… 『ヴィラは、これ』 と取り出したマントが付いた鈍水晶色のフロックコートをヴィラへ合わせるリオウ。 イライザの羽根と同じいろ…アラベスクもようのししゅうがキラキラと輝いています。
/292ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加