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『…いや、………テテの……元主人とか…かなって……でも思い違いだった。
知らない人だった
テテは黙って引っ越しをしようとしているから
…今、はちあわせになったらかわいそうだなって』
『そうかね』
そうしているあいだに、目がくらみそうな会計を済ませたリオウ。
『今日はルカとラグーナが来るから偶々開けてたんだ。ラッキーだぜ旦那。
ちょっと茶でもしていけば来ると思うけど、どうだ?逢っていけば?』
どうやらお店を開けていたのは他に用事があるようで…首を傾げて少し笑うイライザに、リオウは申し訳なさそうにかたをすくませました。
『…すまないね、どうしても行きたい場所があるんだ』
…と、断るのが苦手なリオウとしては、めずらしくはっきりとおことわりの言葉を口にします。
『……そっか。また空いてたら来てくれよ』
『ああ、レルニア夫妻にもよろしく頼むよ』
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