第十楽章+寂しかったから

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*** 『リ~~~~~~~オ~~~~~~~ウ~~~~~~~!!!』 はじけるけそらいろのような声は、おとこのひとのもの。 『リオウちゃ~~~~ん!!!!久しぶりじゃない~~~!!!』 お花のようなはなやかな声は、おんなのひとのもの。 『…お父様、お母様…仕事中にごめんよ…あの、目線が気になるよ』 二人にはさまれ、だきしめられるリオウ…ああ、これが 『ヴィラ、このふたりが、やつがれのお父様とお母様。 マッドロード区役所で役員をつとめていてね…あの、二人ともちょっと離れて恥ずかしいよ』 ふたりから解放され、ヴィラの傍へ逃げるリオウは困った様に笑いました。
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