第十楽章+寂しかったから

25/35
前へ
/292ページ
次へ
『おや、そのパパに似て超イケメン高身長のワーウルフさんはだれだい?リオウのお友達?』 と、あごにととのえたヒゲをたくわえ、見覚えのある派手なストールを巻く… 笑顔をたやさないヴィラとおなじくらい大きいせいたかのっぽさんがリオウのお父さん にっこりわらうと笑いしわが、幸せをきざみます。 『…ヴィラと申します』 『色々あってちょっと前から家で一緒に暮らしているんだ。今回の巡りは彼が仕事を手伝ってくれるんだ。だから仕事の先輩でもあるお父様とお母様にも会ってくれたら嬉しいなって思って』 『あら、そうなの!じゃあもうカノンちゃんにはご挨拶したの?今日はこっちに来ていないから、城におられたと思うけれど』 リオウのおねえさんのような、妹のような… こうして家族が揃えば、"リオウはお母さんに似ている"と思ってしまいます。
/292ページ

最初のコメントを投稿しよう!

82人が本棚に入れています
本棚に追加