第十楽章+寂しかったから

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『…そうそう、マッドロードと言えば、同僚のウェラミィのお子さんが少し前に成人して自立されたんだよ』 『ウェラミィって、リンクスの?確か双子の子だっけ?前にやつがれ一緒に遊んでもらった事、あったよね 仕事でどうしても留守にしないといけないから預かってくれって…』 『そうそう、あの二人!リンクスの成人って早いから見てくれはまだこんな小さな子供なんだけど それがまた巡り巡ってふたりでマッドロード王家への御使えが決まったらしくてね カノン君最初は自分以外に召使はいらないってすごい剣幕だったらしいよ! なんと言ってもカノン君“マッドロードガチ勢”だからね! 何か言ってたか?リオウ、カノン君にあったばかりだろう?』 『いや?仕事始めの挨拶をして帰ってきちゃったから…特に変な感じはなかったけどなあ 今度会ったら聞いてみるよ』 …確かにカノン、ああ見えてマッドロード様の事になると山間の天気みたいに気変わり激しいしなあ 怒るカノンの姿は、そうぞうにたやすいことでした。
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