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『…そっか……。
じゃあ、今日、一緒に街を歩き回った事は、ずっと忘れないでおくれ
…それと、ヴィラ。
ちょっとやつがれに背を向けて上を向いてくれないかね』
何をするつもりでしょう?
疑問には思いましたが、リオウが悪いことをするはずがない
そう思ったヴィラは、言われるままにリオウへ背をむけて、空をあおぎました。
すると…美しいけれど、たてものでふちどられて狭くなった空が目に飛び込みました。
それは、まるで額縁にかざられた絵のよう。
『…はい、いいよ』
髪を触っていたように思えますが、何をしていたのでしょうか?
『こうすれば見えるかな』
と、胸ポケットからてかがみを取り出すと、ヴィラへ手渡したリオウ。
言われる儘、鏡でその顔をうつし、いわれるまま横を向くとー…
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