第十楽章+寂しかったから

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『リーーーオーーーーウ!!!ヴィラーーーーーーーー!!!!!』 何か言おうとしたヴィラの声をかき消すのは、ききおぼえあるケットシーのもの。 見れば、目的地のゲートに、おしゃれなケープとたいそうな荷物をかかえるようにのっかるテテの姿が見えました。 『テテ、待たせてしまったかい?』 テテの元へかけつけるリオウ、そしてヴィラ。 『んーん!今きたところよ!!もう、さいっこうの一日だったわ!リオウのお買い物もばっちりよ!!! 本当はもっともっと行きたい所あったんだけどねーー!!“まだこんど”!!!』 えっへんと踏ん反り返るテテの後ろには頼んでいない買い物も多いこと多いこと。 『……こんなに買い物できるほど、お金渡していたかね?あとどうやって持ってきたのかね』 『テテだって、お金くらい持ってるわ!お引越し前のお家の人から情報料貰ってたからね! ……あとケットシーだって魔法位使えるもの!!ふわふわ浮かせて持ってきたわよ!!』
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