第十一楽章+ごあいさつ

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『…………』 外はあかるく、たいようがほほえみかけています。 それなのに、リオウは、まるでもうふぶきの中へ向かうかっこうです。 リオウだけではありません。ヴィラもテテも、どんな寒さでも耐えられそうなかっこう。 おまけに、あめも、ゆきも降っていないのに今はかされているのは天気が悪い日用のロングブーツ…歩きづらいったらありゃしません。 『ごめんね、我慢しておくれ…行くところは多分もう積もっているから…やつがれの羽根が治っていれば二人とも抱きかかえて飛ぶんだけどね まだ飛ぶのは無理そうだ』 少し羽根を動かすも、いててとつらそうな顔を見せるリオウ。 その様子をみたヴィラも心配そうな顔を向けます。
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