平成アナクロニズム

あらすじ・登場人物紹介

浪漫溢るる大正時代。一人の女学生が平成の世にタイムスリップ！？偶然出会った音大生の青年を巻き込みつつ、お嬢様は見知らぬ東京を駆け抜ける！

《登場人物》

♪千種百合子（山崎ユリ）

大正時代から平成にやってきてしまった女学生。礼節の整ったお嬢様である。優れた洞察力を持つ。困っている人を見捨てることが出来ない性格。「常に自分がされて嬉しいと感じる行動を取りなさい」という、父母の言葉を守って生活している。凛とした美貌と美声を持ち、同級生から妬まれる事があっても屈せずに生きてきた経緯を持つ。裁縫と音楽が趣味。17歳。

♪寺田和樹

平成12年生まれの東京藝術大学の1年生。専攻はピアノである。副科で声楽も受講している。根っからの教育者的な性格をしており、子供への対応が得意。上野の喫茶店「Weiss Katze」にて、ピアノや歌を練習する傍ら、アルバイトとして勤務している。静岡県生まれではあるが、新潟県にルーツを持つ家系である。写真撮影と音楽が趣味。18歳。

♪山崎奏子

上野にある古めかしい喫茶店「Weiss Katze」を営む女主人。常連のお客からは“ママ”という愛称で呼ばれている。ジャンルを問わず、様々な分野で技術を持っていて、和樹曰く、彼女の経歴は謎に包まれている。だが、アルバイトの面接試験に、歌唱を取り入れている事から、声楽関係、音楽界関係者なのは確かなようである。家を失った百合子（ユリ）を自宅に住まわせるなど、慈愛と人情溢れる人物である。年齢に関してはオープンで、本人曰く55歳。