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サービス業界と言ったらお金。
って、わけでお金の話。
一番はじめに私が勤めた場所は街のど真ん中にあるビル一階にあるコンビニでした。
駅近という事もあり、実に様々な方が見えたりしまして。
そんな、話になります。
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夏の日でした。
料金を払いたいのだと一人の女性が来店されました。快く引き受け、安心したように女性が出した振込み用紙がぶ厚い紙束で出てきたのです。
すぐさま店長を呼び、二人がかりで振込み用紙をレジに読み込ませたり、判子を押したりして出た金額が約二十万。
しかし、修羅場は此処からでした。
その女性が支払いにと出したのが懐かしの夏目漱石が描かれた千円札を数十枚。
店長と共に次は千円札を数えに数え、確認し、レジに打ち込み、なんとか事なきを得たのですが…
正直、しばらく千円札は見たくない衝動にかられましたし…二度とやりたくないとさえ思ってしまった瞬間でした。
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