第一話 見世物小屋のマリア

4/14
前へ
/57ページ
次へ
◯『ねぶた』のような大きな像、カラクリじかけの茶運(ちゃはこ)び人形、まるで生きた人間に見えるリアルな人形など、現代のフィギュアや模型のジオラマ展示とも言える <細工見世物(さいくみせもの)> ◯ 中国の古代・(とう)の時代から伝わる馬術(ばじゅつ)を演芸とした <女曲馬(おんなきょくば)> ◯ 綱渡(つなわた)りや玉乗(たまの)りなどまるでサーカス・ショーのような <軽業(かるわざ)> ◯ 神の()(しろ)と見立てた重い石を持ち上げて力技(ちからわざ)を競い、吉凶(きっきょう)(うらな)う <力曲持(ちからきょくもち)> ◯ 個性豊かに三国志(さんごくし)太平記(たいへいき)などの人気の軍記物(ぐんきもの)などを(こう)じる <講談師(こうだんし)> ◯ 手品師のごとく大きな釜から自分の妻を脱出させる <釜抜(かまぬ)けの法> ◯ 扇子(せんす)の先から水を出しながら花魁(おいらん)(なまめ)かしく踊る <水芸(みずげい)> ◯ 珍獣(ちんじゅう)奇獣(きじゅう)を見せる <動物見世物(どうぶつみせもの)> などなど 当時の風俗(ふうぞく)、文化・芸術・技術のエンタメ見本市といえるものだった。  *    *    * そして、見世物小屋の多くは 人が集まりやすい寺社仏閣(じしゃぶっかく)境内(けいだい)や空き地のような場所があると     
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加