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みっつのメカが合体するものや、惑星破壊爆弾が内臓されたものまで試作されていた。
「……最高神様の代わりに世界を見守るロボトなのに、有人操縦のロボットを作ってどうするんですか!」
「ノリと勢いで作った。反省も後悔もしとらん!」
開き直り胸を張る最高神。誰かこいつに付ける薬を下さい。
「……はぁ、もう諦めます。」
「次代の最高神はコウになっとる。世界が滅ぶ事はないじゃろう。ロボットは念のためじゃ。」
次の最高神を指名せずに最高神が死ぬと、世界も滅びてしまう。
「ルシファー、必ずコウと再会するんじゃぞ。そして、その子を頼む。」
「ええ。必ずこの子をコウに会わせます。」
ルシファーの腕の中で眠る幼子の頭を撫でる最高神。
「では、魔方陣を起動する。さらばじゃ。」
最高神はルシファーから離れ、呪文の詠唱を始めた。
「時の扉叩いて ここから今飛び出そう 風に吹かれ気ままに 見知らぬ自由を抱きしめよう!」
床に描かれた魔方陣が光り、中央に立つルシファーを包んでいく。
「頼む、ルシファーをコウと再会出来る時代に飛ばしてくれ。さらばじゃルシファー、我が娘よ!」
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