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「で、さっきの話、受けてくれるか?」
「……はい。皇子の護衛にならせていただきますよ。」
ヒュラはこくり、と頷き、そう返事を返した。
「条件は?」
「清潔な部屋と着替えと食事があれば結構です。あとは……これ以上、私の過去を詮索しない、ということぐらいでしょうか。」
思ったより、たいした条件ではなかった。もっと、凄いことを要求されるかと思ったのだが。これならすぐに用意できるだろう。まぁ、最後の条件が、少し引っ掛かるが。
「分かった。すぐに用意させよう。……これから、よろしく頼むぞ。護衛人、ヒュラ。」
「はい。皇子、貴方を貴方を一生護り抜きます。」
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