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3 この国は
「ヒュラ!買い物に行くぞ!付き合え!」
護衛になって初めての朝。着替えも終わり、そろそろ皇子の部屋へ伺おうか、などと考えていると、その皇子が部屋へ飛び込んできた。
「は、はい。しかし、皇子、公務の方は……。」
咄嗟に皇子の前に跪く。
買い物に行くのは構わないのだが、皇子なのだから公務以外にも予定があるだろう。そんなに暇はないはずだ。
「大丈夫だ。今日は夕方からフリードン村の村長との面会があるだけだしな。あと、その姿勢は止めてくれ。あんまり好きじゃないんだ。」
「はい。かしこまりました。」
すっと立ち上がり、胸に手を当て、軽くお辞儀をした。
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