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6.漫画「死刑執行中 脱獄進行中」
1999年、株式会社集英社刊。価格は1143円＋税。
『ジョジョの奇妙な冒険』の著者、荒木飛呂彦の短編集です。
長編を得意とする著者ですが、あとがきに、編集者からの依頼で12年に一度短編を書いてみるかという気になる、と書いてありました。
前述の森山未來の舞踏舞台劇の原作となった『死刑執行中脱獄進行中と、『ドルチ～ダイ・ハード・ザ・キャット～』が収録されています。
本作は、舞台よりもずっとわかりやすく、ホラー性が高いです。
ジョジョの本編でも人気の高い岸辺露伴の人気シリーズ『岸辺露伴は動かない ～エピソード16 懺悔室～』は、「人を欺くと幸福の絶頂に不幸がやってくる」という、荒木飛呂彦の原点をテーマにした話。
どんでん返しに続くどんでん返し。次から次へとよくストーリーを思いつきます。
そして、悪役ながら女性に人気のある吉良吉影が、死してなお殺人鬼でありながらも、静かに暮らしたいと願う、奇妙な話です。
コメディ色もあるのは嬉しいです。
一般の漫画とは一線を画する作品群ですよ。
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