石田優

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優と白虎は、町の入り口まで来た。 優「うん、昔の日本の町並みだよね。ここ。」 白虎「うむ、明治ぐらいか?」 優「困ったなぁ、この格好だと怪しまれるやん。」 白虎「なら、朱雀にでも頼めばよかろう。」 優「あ、そうか。服ぐらいありそうだもんねー」 白虎「なら、我は帰る。」 優「ありがとう、白虎。」 白虎は消えていった。 優は札を取り出し、朱雀を呼び出した。 朱雀「あら、優。私を呼ぶなんて珍しいわね。ん。あら、懐かしい町並みじゃない。どうして、こんな世界に?」 優「わからへん。PCが光始めたぐらいしか覚えてへんわ。」 朱雀「ふーん。まあ、いいわ。で、用があるんでしょ?」 優「うん。服あらへん?これじゃ、入れそうにないし。」 朱雀「それはそうね。今出してあげるから、好きなの選びなさい。」 朱雀はそういうと、服を何着か出してくれた。 朱雀が出したのは、男性物や女性物を一式出してくれた。 優「助かるよ、朱雀。」 優は、男性物を一式取り、着替えた。 朱雀「あら、もったいない。結構女性物を着て欲しかったわ。」 優「男性物の方が動きやすいやん。」 朱雀「あ、その袖の所に必要な物入れて置くわ。ホテルや民宿ぐらい泊まりなさいよ。」 優「ありがとう、朱雀。さてと、行きますか。朱雀はどうする?」 朱雀「戻ってるわ。何かあれば白虎か、青龍に頼みなさい。玄武は多分、めんどくさがりだから。」 優「わかった。じゃあ、いってくる。」 朱雀は消え、優は明治の町を歩きはじめた。
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