その恋、ツイてます!

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 舌で耳をくすぐられ、背中が妖しく痺れた。市杵島はなおも耳を愛撫した。耳の穴を舐められ、裏にキスされ、耳たぶを甘噛みされる。  自分も知らなかったが、耳が性感帯の一部だったらしい。それを暴かれたのが恥ずかしいような悔しいような、奇妙な気分で市杵島を睨みつける。 「ずいぶん色っぽい目つきだねえ」 「何言って……う、んっ」 「がっつきそうになる」  暁人の精で濡れた手を後ろに伸ばす。そして、充分に湿らせ、蕾を解していく。市杵島は性急に人差し指を挿入した。 「いっ……あ……」  暁人は声をかみ殺した。指は快楽の芽を撫でつつも、強引に中を開いていく。痛みと快楽で悪酔いしそうだ。 「イチ……継吾さんっ、も、ちょっと、ゆっくり……」  たまらず懇願すると、市杵島は険しい目つきで言った。 「悪い……早く、暁人の中入りたい」  真剣な眼差しで、低く抑えた声音で、熱心に求めてくる。市杵島の欲望をまざまざと感じ、求められる喜びに目眩を覚えた。 「……だったら、さっさと来いよ」  暁人は市杵島の剛直を握りしめた。手の中のそれは固く、熱い。  市杵島は、はあぁっと息をついた。 「これ以上煽られたら止まらねえよ」 「止まる気ねえくせに」 「はは、ご明察」  市杵島は指を抜き取り、暁人の手を添えたまま蕾にあてがった。そして、開かれたそこに己を埋め込んでいく。     
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