その恋、ツイてます!

118/121
前へ
/121ページ
次へ
 暁人は背中を反らせて受け入れた。熱い杭が入ってくるのがわかる。二度目であっても苦痛だった。  裂かれる苦しみに耐えていると、やがて全て収まった。市杵島はそのまま暁人の上にのしかかった。そして、力強く抱きしめる。暁人はぐったりしながらも、市杵島の背中に手をまわした。そのとたん、体の奥が熱く濡れた。 「……あー、いっちまった。お前さんの中、気持ちよすぎ」  市杵島は情けない声を出した。そうは言うものの、暁人の中では依然として存在感を誇っている。 「まあ、まだ使えるけど」  中に出した精液を潤滑油に、市杵島はぐりぐりとかき回した。 「……ぅ、あ、あっ……あっ……」  中を擦るたび、市杵島の質量は増していった。内襞も市杵島に順応し、動くたびにねっとりと絡みついた。暁人は声を上げた。抑えられなかった。 「はぁっ……あ、継、吾さ……ンッ」  市杵島は暁人の性器を握り込んだ。溢れた蜜でとろとろと濡れている。前を扱かれつつ、後ろを貫かれ、暁人は訳がわからなくなった。気持ちよすぎて、体が弾け飛びそうだった。 「あァッ! や、出るっ……ん、うぅ」  唇を塞がれ、舌をきつく吸われる。どこもかしこも市杵島に支配されてしまった。暁人は市杵島の背中に爪を立てた。そうしていなければ、心も体もどこかへ行ってしまいそうだった。     
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

162人が本棚に入れています
本棚に追加