彼女は。

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おかしいのはここからだ。  No.2があがる予定だった時間に、なぜかNo.1の方があがって生華のところに来た。  どうせすぐNo.2の方が来るだろうし、このイケメンと遊んでおいてまぁこの後のストーリーになんら支障はないだろうと、反応を楽しむために、生華の隣に座って話しかけてくるNo.1にキスをした。  No.1は生華を押し倒して乱暴にキスをし、歯を割って口のなかに侵入してきた。  ここまでは、まあいい。  これ以上進もうとするのであれば、止めればいい。と、思っていた。  いつもは、生華の美貌をもってすれば潤んだ瞳でちょっと待って、止めてと言えばどんな人でも一瞬怯むのでその隙に逃げるのだ。  とはいっても、別にこの先にすることが嫌いな訳ではない。  むしろ、いつもそれを使って男を騙している。  ただ、とりあえず、初対面ではキス止まりにしているだけだ。  初対面から行為に及ぶと、ただの男好きだと気づかれてしまう。  生華の着ていた服に手をかけ、引きちぎるように服を剥いだ。 「ぃや、やめてっ」 と言い、怯む瞬間を待とうとした。だが、No.1は怯むことなく生華の胸に手を添え、ブラのホックをはずそうとしてくる。  ホックをはずされ、形のいい胸が露になった後、下半身にまで手を伸ばされた。  さすがに、店の奥の人があまり通らない見えにくく暗めの場所だとしても、店内で裸になることは躊躇われた。  No.2が来ることを望むが、まあ望み通りにはいかないだろう。  今使うつもりではなかった切り札をここで使った。  スカートに伸ばされていた手をそっと掴み、逆の手でNo.1の頭を抱き寄せた。  そして耳元で、 「お願い、やめて。私は────」  
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