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幕間 マリアside
私はマリア。
生まれは王都から離れた小さな田舎。
特産物や観光地みたいな場所がなく、本当にのどかな場所で母親と2人で生きてきた。
毎日、水汲みをして、掃除をして、洗濯をして平民の子供の生活をしていたの。
でも、私は普通の子供とはちょっと違っていた。
普通の子にはない力があった。
「マリアちゃん、大変そうだね。手伝ってあげよう。」
「マリアちゃん、これ食べて」
「マリアちゃん、これマリアちゃんに似合うと思って買ってきたんだ。どう?」
「ありがとー!!スッゴくうれしい!」
きっかけは、わからなかった。
これが普通のことだと思っていたし、モノなんて他の子もきっと両親からもらっていることなんだなと思っていたから。
でも、私が普通の子とは違うと意識したのは10歳ぐらいのころ。
ある日、私がいつものように井戸から水を運んでいると、村の女の子達が集まっておしゃべりをしている所を見かけた。
「えっー!スッゴくキレイ!」
「でしょ。これ、パパが王都で買ってきてくれたの。」
「王都まで?いいなぁー。」
「パパは何でも買ってくれるのー。」
女の子の1人が自慢げに見せている、キラキラとした赤い石ペンダント。
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