幕間 マリアside

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この村のアクセサリーといったら木彫りのモノしかないから、石のアクセサリーは持っているだけで自慢になる。 それに、あの子は村長の1人娘。 今持っているアクセサリーの他にも着ている洋服だって、他の子供とは違って明るくてキレイな服を着ている。 「今度、私も王都に連れてってくれるってパパが言ってたの。そしたら王都でドレスを買ってもらうの。」 (私もほしいな・・・。) 私だって年頃の女の子。 アクセサリーだってほしいし、キレイなドレスもほいし。 でも、この村にいれば願いは叶う事がない。 毎日毎日、家の手伝いばかり。 遊ぶことも出来ないし、お金もないから無駄な物をなんて買えない。 お母さんに頼んでも「無理よ。そんなお金はないのよ。」だと答えるだろう。 でも、どうしても欲しかった。 あの子が持っているペンダント。 同じ物ではなくて、もっと大きくてキレイな物を・・・。 (毎日、キレイな服を着てアクセサリーもつけたいなぁ・・・。) 私は毎日、願った。 朝、家を出るときは太陽に。 夜、眠る前には窓から見えるお星さまに。 毎日欠かさず願った。 『いつか願いが叶う日がくるのだろう』、そう信じて願っていた。
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