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ボルソ家はセイント王国の中で、騎士貴族に分類される貴族で、昔は数多くの騎士を出したりして、その中には将軍までなった人までいるとお義父様から聞いたけど、今は一般兵士で止まっていて、戦で大きな手柄もたてられず、過去の永劫となってしまった。
今現在のボルソ家は、領地に小麦、じゃがいも等のいも類などを主に生産しており、それで生計を立てている。
一応、海に面してはいる土地なのだが崖が多く、港として使うことが出来ない。
鉱山とかの山もないので、簡単に言ってしまえば、広大な平野だと思った方がいい。
「これで、ヴィクトリア領に勝ればいいのだけどね・・・。」
「ヴィクトリア領??」
「あぁ、すまないマリア。不安にさせてしまったか・・・。」
「いえ、大丈夫です。そのヴィクトリア領って確か隣の領地ですよね・・・。」
「よく知っていたね。」
「はい。以前、家庭教師のリータ先生が話していました。」
ヴィクトリア領
セイント王国の中でも、貿易が盛んな領地だと聞いている。
盛んだと言っても、セイント王国一を誇るブライト商会よりは有名ではないが、ちょっとは名の知れた商人貴族だ。
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