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クノップフ 「私は私 自身に対してドアを閉ざす」
フェルナン・クノップフ(1858年9月12日~1921年11月12日)は、ベルギーの画家。代表作は「スフィンクスの愛撫」「Sirence」など。
クノップフは、妹が大好きでした。どうも彼は、女性恐怖症だったようです。
彼の描く女性のモデルは、ほとんどが妹のマルグリットだと言われています。
しかし、その妹に対する気持ちは恋愛的なものではなく、中性的な女性であるマルグリットに、自分を重ね合わせていたとも言われています。
1891年に描かれた「私は私 自身に対してドアを閉ざす」は、マルグリットが嫁いでしまったことを悲しんで描いたものだそうです。
手前の黒い布は棺桶です。
クノップフにとっての妹は、死んだも同然、手の届かないところに行ってしまったと感じたのでしょう。
女性の背後にある像はギリシャ神話の、死の眠りを人々に与える神・ヒュプノスです。
この作品だけは、マルグリットがモデルではないと言われています。マルグリットは、棺の中に入っているのですかね。
失意のずんどこ。じゃなくて、どん底。
彼の祭壇には、「自分には自分しかいない」と刻まれていたそうです。
他に生き甲斐が見つけらなかったのですかね。悲しい。
画像は、部分です。
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