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モンシオ「ディオゲネスを訪ねるアレキサンダー大王」
1818年に描かれた、アンドレ・モンシオの『ディオゲネスを訪ねるアレキサンダー大王』です。
ディオゲネス(紀元前412年?~紀元前323年)は古代ギリシアの哲学者。ソクラテスの孫弟子に当たります。
身なりに構わず人の目を気にしないので、「犬のようだ」とも言われました。
とにかく変な人。
「神の神託を受けた!」と贋金を作り追放されたり、プラトンが「人間とは二本足で毛のない動物である」と言うと、鶏の羽をむしり「これが人間か」と言いました。
しかしディオゲネスの思想は『「徳」が人生の目的であり、欲望から解放されて自足すること、動じない心を持つことが重要だ』です。
人々は、逸話とともに彼の哲学を愛したのです。
この絵は紀元前336年、アレキサンダー大王がコリントスに将軍として訪れたとき、ディオゲネスが挨拶に来なかったので、大王の方から会いに行った場面です。
大王がディオゲネスに「なにか希望はありますか」と聞くと、なんとディオゲネスは「そこに立っていると陽を遮るので、どいてください」と言ったそうです。
自由すぎる。
帰り道、アレクサンダー大王は「私もディオゲネスになりたい」と言ったそうです。
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