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ミレイ「2度目の説教」
前章の1863年に描かれた『初めての説教』の続編が、1864年の、本作『二度目の説教』です。
最初の説教は、緊張して神妙に聴いていた少女ですが、二度目は寝てしまいました。
「ごめんなさい。
今回はカエルじゃなくて、トカゲです。
いえ、違います。
先生がトカゲを好きかな、と思ったんです」
くかー。
「はっ、寝てません。はい、はい。わかっています。」
くかー。
「えっ? 寝てません、寝てません」
くかー。
「昨夜ですか? ええと。勉強していました。いえ、眠くないです」
くかー。
「……あ、もうダメ。帽子は汚さないように、ここに置いておこうっと」
くかー。
「はいっ。ああ、ヘビが逃げ出しましたか……。はい、私のです。
あ、いえ、先生のコートのポケットに入れるつもりは、ないです。トカゲだけです」
この子絶対に、またやりそうです。足をぶーらぶらー。
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