96人が本棚に入れています
本棚に追加
キスリング「オランダ娘」
モイズ・キスリング(1891年1月22日~1953年4月29日)は、エコール・ド・パリ(パリ派)のポーランド人画家です。
エコール・ド・パリというと、アルコール依存症のモディリアーニとユトリロ、自殺したパスキン、精神を病んだセラフィーヌなど、不幸な画家が多い中、このキスリングは幸せな生涯を送った画家だと言われています。
20代後半には画家として成功し、「モンパルナスの帝王」と呼ばれ、後輩の面倒見もよかったそうです。
1922年に描かれた『オランダ娘』。なんとこの絵は、北海道札幌市の『北海道立近代美術館』所蔵だそうです。
偉い美術評論家たちは、どこか一点を見据えているこの少女の背景に広がる闇が、彼女の心の中を投影している。などと言います。
そして、椅子の上で組まれた腕に現実感がないとか、その表情は虚ろだとも。
よくわかりません。
「オランダ娘」というと、大きく膨らんだスカートと木靴、レースの帽子(というかスカーフ)のイメージです。ぱっと見せられて「この服はどこの国のだ?」と聞かれても、答えられる自信がありませんよ。
せめてチューリップのアップリケでも付けていてくれればね。
最初のコメントを投稿しよう!