第14話 雨は何時か止む

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影政【黒鬼・改】「...ありがとう...?」 白露「...時雨の『獣』を何とかしようとしてくれた。 結果として、時雨の『獣』は大人しくなったんでしょ? 私達じゃ『獣』は抑えられなかったから......提督。本当に、ありがとう。」 白露はそう言って時雨を見る。 時雨「...提督、本当にありがとう。...提督の言う通り、僕は『意思』を貫けた......このお礼は、これからしていくよ。」 時雨はそう言って微笑みを浮かべた。 ...カッ...! すると、東の空が眩く輝き出した。...夜明けの陽の端が見えていた。 大志「...夜明けか......やれやれ...一件落着か。...総長、すぐ医務室に連れていきます。 多分痛い治療になりますが...逃がしませんよ。ある意味自業自得なんですから、覚悟して下さいよ?」 影政【黒鬼・改】「はいはい、分かってるよ。」 白露「時雨、歩ける?」 時雨「...ごめん。何だか力が入らないや......」 村雨「じゃあ、肩を貸すわ。」 夕立「私達が手伝うっぽい!」 夜明けの日を浴びながら、大志さんと提督さんが立ち上がり、時雨は白露、村雨、夕立に支えられながら立ち上がる。 瑞鶴「......あ、傘拾わないと。」 私は結局使わなかった傘を思い出し、その場から離れて取りに向かった......
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