第14話 雨は何時か止む

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夕立「大志さん...時雨は大丈夫...っぽい?」 夕立が心配そうな顔で大志さんに尋ねる。 大志「身体の方は大丈夫だな。......だが、精神的には...」 大志さんはそう言って時雨を見る。 時雨「.........」ツー... 時雨は私達から顔を背けていたが、頬を流れ落ちる一筋の涙が見えた。 白露「...時雨...」 ...何があったかは大志さんから聞いた。私達が神通さんの指導する『洋上演習』に参加していた時に部屋を出て、『近接戦闘演習』に参加した様だ。 そして、秋月ちゃんとの試合で時雨は負けた。...避けられる筈の攻撃を避けられなかった。 更に、提督からの演習参加禁止の指示......大志さんが直接見た訳じゃないらしいけど、その時の提督は恐ろしく冷たい声だったらしい。 白露(......時雨も精神的に傷付くわよね...) 私は心の中でそう思った。 <グーギュルル... ふと、時雨のお腹が鳴った。 時雨「.........///」 大志「...腹が減るなら尚更大丈夫だな。」 矢矧「なら、私達でお昼持ってきましょうか?」 大志「そうだな。俺は医務室(この部屋)を離れられないしな。」 白露「決まりね。なら、行きましょうか。」スッ... 私達は立ち上がる。
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