第14話 雨は何時か止む

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大志「...身体は問題無さそうだな。飯食ったら、後は安静にだな。」 時雨「うん、分かってるよ...(安静......〇二〇〇までに万全にしておかないと...)」モグ... そう言ってお粥を啜ったけど、心の中では全く違うことを考えていた。 ...提督からの謝罪に添えられた指示の意味を食べ終わるまでずっと考えていた...... ━━━━━ 時は経ち...〇一四二 大志の部屋 ~大志side~ ...ゴロゴロ... 大志「......雷...結構遠いっぽいな...」 遠くの雷鳴で俺は目覚め、そう呟いた。 俺は医務室のすぐ隣の部屋で寝ていた。医務室は俺の持ち場。すぐに入れる様にという総長の配慮で、隊の宿舎では無くこの六畳位の部屋が俺の部屋だった。 大志「.........」 耳を澄ますが雨の音は聞こえない。雨雲はまだこの泊地に達していないみたいだな... ......カチャ... 大志「......ん?」 ふと、医務室の方から微かにドアを開き、閉める音が聞こえた。それ以外に音はしなかった。 大志「...用足しか...?」 医務室には時雨だけの筈だ。...念の為に確認すべく、俺は医務室に入った。 ━━━━ 医務室 カチャ... 医務室に入ると、時雨が寝ている筈のベッドに時雨が居ないのを見付けた。 布団が畳まれ、足側に積まれていた。
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